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レコード・コレクターズ 1993 No.03

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アルバム・レビュー

Animals / Pink Floyd
Animals・・一般的には『アニマルズ』の評判は余り良くない。それはピンク・フロイドの鬱の部分がストレートに出たからで、その救いのなさが聞く側を疲れさせるのだろう。・・ 山岸伸一 より引用 p36

Wish You Were Here / Pink Floyd
Wish You Were Here・・シド・バレットを歌ったA1、B3での文学的手法ともいえる自己対象化で、フロイドは自らの幻想の破綻を明らかにする。以後彼らはA2に見られる諷刺的メッセージ(余り巧みとは思わないが)を軸にコンセプト・アルバムを製作する方向へ転換した。プログレ天皇(?)だったフロイドが人間宣言(??)したような作品だ。・・ 小山哲人 より引用 p36

The Dark Side Of The Moon / Pink Floyd
The Dark Side Of The Moon・・本作についてまず語られるべきは歌詞である。それは、デビュー以来初めて歌詞をジャケットに掲載したという事実からも明らかだろう。作詞はすべてロジャーで、誤解をさけるため、それまで以上に簡単に正直に、わかりやすくまとめてあるという。・・ピンク・フロイドのアルバムでもっとも数多く聴いたのは『おせっかい』で、もっとも愛着があるのは『炎』だが、もっとも優れたアルバムとなると、やはり本作を挙げねばなるまい。・・ 小野島大 より引用 p35

Obscured By Clouds / Pink Floyd
Obscured By Clouds・・フロイドの7枚目のアルバムとして発表されたこの作品は、映画『モア』を監督したバルベ・シュローダーの長編第2作『ラ・ヴァレ』のサウンドトラックとして制作された。・・重厚なシンセサイザー音の多用等、ある種の実験的なアプローチも目立つが、全体としては比較的軽いタッチのヴォーカル・ナンバーが目立っている。フロイドにしては凝り過ぎていない曲構成も新鮮な印象を残している。・・ 宮部知彦 より引用 p34

Meddle / Pink Floyd
Meddle・・アルバム全体を貫く雰囲気の重層性と統一感、その雰囲気が生み出す豊かなイメージという点で、初期フロイドの傑作といえる。・・個人的には、アコースティックなアレンジの施されたフォーク調のA②③④を高く評価したい。これらの曲には、明るい陽光のもとでの気だるさのような独特の「雰囲気」が漂っている。その意味で、このアルバムのA面は、「月の裏側」という闇のイメージを提示してくれる『狂気』と表裏をなすかもしれない。・・ 立川芳雄 より引用 p34

Atom Heart Mother / Pink Floyd
Atom Heart Mother・・何もかもが型破りだ。アルバム・タイトルは、ATOM=原子、HERAT=心、MOTHER=母の三つの言葉を並べ、いかにも何か意味がありそうな気にさせる。原題もそうだが、邦題も今までにないユニークなものだ。それに加えて、ヒプノシスの手による、乳牛を使った、文字の一切ない斬新なアルバム・ジャケットも強いインパクトを与えた。・・ 山岸伸一 より引用 p33

Ummagumma / Pink Floyd
Ummagumma・・『狂気』にいたるまでの諸作は座標軸上の位置は違っても、興味深い作品ばかりだが、とくに本作は、コンセプト・アルバムという枠が確立していく過程を反映した作品として興味深い。初の2枚組、組曲的な展開、実験的なサウンド・アプローチの徹底といったことがなされ、この成功が『原子心母』以降の大作、傑作の下地を作っていったのである。・・ 大鷹俊一 より引用 p32

More / Pink Floyd
More・・約1週間で制作されたという経緯によるのだろうか、チューニングが合っていないような箇所もあったりで、粗製乱造ぶりがうかがえる作品だが、シド・バレットが抜けた後の出発点となった作品としては、高く評価してもよい。・・ 立川芳雄 より引用 p31

A Saucerful Of Secrets / Pink Floyd
A Saucerful Of Secrets・・後に重要なライヴ・レパートリーとなったロジャー作のA③やデイヴを含む4人の共作B①では、すでに覚醒と陶酔が交錯するフロイド・サウンドができあがっている。・・ピリピリしたサイケ感覚とコズミックな浮遊感が同居する、美しくスリリングな初期の名盤。・・ 小野島大 より引用 p31

The Piper At The Gates Of Dawn / Pink Floyd
The Piper At The Gates Of Dawn・・<宇宙的>タイトルのついたA①、B①が、彼らの目指した"ペインテッド・サウンド"のもっともティピカルな例と言えよう。深々とエコーのかけられたギター、機械音を思わせるバス・ドラムの連打。インプロヴィゼイションもインタープレイを軸とするのではなく、空間的効果が狙われている。他のフロイドのアルバムとは一線を引いて語られることの多い本作だが、こうしたアプローチはこの後も一貫して維持されていく。・・ 小山哲人 より引用 p31


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